1908年、洋食器メーカーとして創業したニッコー。現在は創業期の「陶磁器事業部」に加え、浄化槽の製造・販売・メンテナンスを行う「水創り事業部」、地域や工場など大規模な水の浄化を行う「環境プラント事業部」、電子基板の設計・製造を行う「機能性セラミック商品事業部」、オーダーメイドのシステムバスルームを創造する「バンクチュール事業部」を展開しています。
バンクチュール事業部の手がけるオーダーメイドバスルームブランド「BAINCOUTURE(バンクチュール)」を製造する際に生じる余剰タイルや、補修用として一定期間保管していたタイルに加工を施し、食器として再生した「uptile dish(アップタイルディッシュ)」を開発いたしました。
バスルームと食器に精通するニッコーだからこそ実現した、アップサイクル
uptile dishの商品化には、バンクチュール事業部の持つ、限られた資源を無駄なく使用するための専門的な加工技術が活かされており、使い勝手の良いサイズ感やスタイリッシュで洗練された仕上がりには、長年の食器づくりを通して培ってきた陶磁器事業部の「食」へのこだわりやノウハウが反映されています。
さらに、余剰タイルの管理や商品への加工、出荷、販売までをすべて自社で行うことで、再資源化に伴うエネルギーの削減が実現。バスルーム事業と陶磁器事業の両方を展開するニッコーだからこそ生み出せた、アップサイクル商品です。
ニッコーの目指す、サーキュラーエコノミーの実現
ニッコーでは「100年後の、循環する未来をデザインする」をテーマに、陶磁器事業を中心に「サーキュラーエコノミー(循環経済)」の原則に沿った取り組みを進めております。次の100年も陶磁器づくりを続け、豊かな食とそれを楽しむ時間を守り続けていくためには、大量生産・大量消費・大量廃棄を前提としたリニア型のビジネスモデルから脱却する必要があると考えています。製品づくりの段階から廃棄が出ない設計を考え、一度調達した資源ができる限り社会の中で循環し続けるサーキュラー型のビジネスモデルへの変革を目指すため、さまざまなアプローチを検証しています。